「検診では、最近NBIが入ってだいぶ食道癌、咽頭癌の
拾い上げが楽になっています、
先生は、経鼻内視鏡をお使いですが、ヨードを
ルーチンで撒布することはどう考えてますか?」
という質問。
確かにNBIがあると便利だし
「NBIがない内視鏡なんて」
という先生もいるけど
条件のいい器械を使って検査ができる
施設は実際それほど多くはないのではないか
田舎にいけば、まだ古い機種の内視鏡
が置いてあるし、そういう条件でも
検査をしなきゃなんない
器械が悪いから検査ができないです
という言い訳はできればしたくない。
こと食道には「ヨード」という最大の武器がある
今までは1.5%とかの濃いヨードが
主流だったけど
経験的にはこれの3倍薄い0.5%で充分。
さらに薄い0.2%でもうまく
撒布すれば有用だし、すぐ褪めるので
デトキもいらない
検診施設でルーチンにできますか?
「やってみてはどうだろうか」
と思います。
撒布の仕方はまず
胃から頚部食道まで撒布する
(撒布用のチューブで)
頚部食道から、写真を取りつつ
スコープを肛門側に進める
気管分岐部辺りから染めムラがあるので
もう一度ヨードを2度塗りする
食道胃接合部まで撒いたら
一気にまた写真をバチバチと
肛門側から口側へ
撮影する
0、2%はホントすぐ褪めますので
そこで拾い上げるというよりは
ハイリスク例の選別に使う
ヨード不染がたくさんある人は半年おきに検査。
白色光で血管透見がよく、
ヨード不染も全くなくて酒も飲まない女性は
まず心配ない。
若い頃酒をのんですぐ顔が赤くなり、
さらに酒が飲めるようになった人は男性も女性も
注意。
そしてその知識を周りにも伝えてほしいと
お願いする。
ヨードは見直されてもいいのではないか
「ハイリスク例にはヨードを省いてはいけない」
は今も正しいとおもう。
ぽちっとな