食道アカラシアにバリウムが有効と書いたが
食事がつかえる、嚥下困難、胸痛
といったいろいろな症状があって
じゃあ、バリウムを飲みましょう
という臨床医は皆無
臨床はとっくに内視鏡にシフトしている。
内視鏡での診断項目
1)食道内腔の拡張
2)食物残渣や液体の貯留
3)食道粘膜の白色化・肥厚
4)食道胃接合部の機能的狭窄(送気では開大しないが、内視鏡は通過する
胃内反転でのまきつき、めくれこみを生じる)
5)食道の異常収縮波の出現
などだ。
食道に大量の残渣があって、内腔が広い
一視野に円が収まりきらない場合はおかしい。
検診でアカラシアにあたるのは極めてまれ、10万人に1人の疾患
ともいわれる。
X線造影では
1)食道の拡張と蛇行
2)食道残渣やバリウムの食道内停滞
3)食道胃接合部の平滑な狭小化(鳥のくちばし状~bird beak sign)
4)胃泡の消失、あるいは減少
5)食道の異常運動の出現
があげられる。
さらに今回の規約では、食道の屈曲角度が進行度にかかわることとなった。
屈曲度135度以上がSt型
90度以上135度未満がSg型
90度未満がaSg型だ。
う~ん、分度器持ってきて~っつの世界だ。
拡張度は最大横幅をはかり、3.5cm未満が1度(GradeⅠ)
3.5cm以上6cm未満がⅡ度(GradeⅡ)
6cm以上がⅢ度(GradeⅢ)
う~ん分度器と定規もってきて~っつ
の世界なのだ。
ナースステーションに分度器はおいてない
しかし、この規約が決まった瞬間、全国のナースステーションに
分度器が持ち込まれたという。
ほんまかいな