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嚥下リハ

着色水で、飲んで下さいと指示したのが
喉頭内に残ってしまう場合

あるいはそこで咳が出てしまう場合

「もしかして食事すると咳がでませんか?」
と問診する。

経鼻内視鏡の利点は患者と会話しな
がら検査ができる
ということだ。

患者の訴えと,目の前にある所見から
「どうしてこの方は困っているのだろう」
を推測し、適切な治療へ早く導く

経鼻内視鏡を握った事が無い、
あんなもので癌の診断は出来ない
と思ってる先生がいたら、それは
古い常識で頭がカチカチな証拠。

左梨状陥凹に、カニが住んでるかのように
泡泡が溜まってる患者さん、かつ高齢者は
嚥下障害を強く疑う必要がある

「ええ、じつは食べるとむせてしまって
体重も10キロ減ったんです」

なにも悪性腫瘍だけが嚥下障害の原因ではなく
「加齢」故の嚥下障害ももちろんある。

外来にくる嚥下障害例はほとんどが軽い人
(食べると最近むせる事が多いなあ、という
お父さん,お母さん、じいちゃん、ばあちゃん)
には適切な嚥下指導法が必要

嚥下障害を訴える患者さんは
「上を向いて食べれば落ちて行くと思った」
とか
「食事は水で流せばいいと思っていた」
と誤った認識を持っている事もあり
これを詳細に聴取し、「何をどうやって
どれくらい時間をかけて食べていますか?」
と聴取しなげればならない

食事の形態として
むせにくい〜むせやすい食事というグレードがある

最も安心なものはゼリー

次がプリン

その次がヨーグルト

さらにミキサー食、きざみ食、全粥と続く

常食

ぱさぱさしたもの、パン、餅、おにぎり,肉塊
などは難易度が高い

「常食で水で流してます」でむせるなら、食事形態を
かえなきゃなんない

また嚥下の時に上を向くのはもってのほか

「あごを引いて」飲み込むは実は間違いで
正しくは
「お辞儀をして飲み込む」のが正しい

TVを見ながらとか、新聞よみながら〜
などの「ながら食い」はやめる

「一回量を減らし」「とろみを付けて」

「かつ一口ごとに咳を出す」

最近は「嚥下食のレシピ」など食事
の内容も詳しくかいてある本がでている

リハビリには「カラオケ」や「音読」
も有効。

食道癌術後の患者さんの嚥下困難にも
つかえそうな知識だ


耳鼻科から学ぶ事は多いぜよ

食道癌と頭頸部癌は切っても切れない
縁でごさいます

ぜひ気管食道科学会に入会を

会員倍増計画ですわ

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-11-02 23:08 | 嚥下障害 | Comments(0)
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