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食道異物

食道を専門にしたのが2001年
それからたいていの食道疾患には
お目にかかって来ましたけれど

いかんせん癌専門病院故に

食道異物

は [食道癌術後」とか
「食道ESD後」は良くある

しかし、高齢者や認知症、精神疾患患者の
異物誤嚥の経験はそうたくさんはない

食道入口部直下から
大動脈弓圧排部

ここにアーチがかかった入れ歯。

大きさ6cm×4.5cm

こ、こんなもの飲み込む
なんて。。。

内視鏡室で1時間粘って
摘出できず

気管食道学会でも、経験豊富な先生に
伺って

[押しても引いても取れないときは手術
を考えた方がいい」
と助言を頂き。

きっと手術だろうな、と思って手術場へ。

ここで、耳鼻科といつも一緒にELPSを
やってる経験が生きる

彎曲型喉頭鏡で喉頭展開すると
食道入口部がぱっかーんと開いて

咽頭から入れ歯の先が食道壁に
食い込んでいるのが分かる

「お、、おおおっ、、見えたぞ」

そこで登場するのが直腸の深い所
で使う長い曲がりの剥離鉗子

経口的に挿入すると入口部を超えて
入れ歯の先端へ。

ここが何度やっても内視鏡では
把持できんかったんや

そこに鉗子を滑り込ませて
入れ歯を把持、

「うおっ,,動くぞ!」

ゆっくりと揺らしながら
手前に移動させ

「よし、いけるぞ」


無事に摘出!

と、、、とれたっ。

身震いしましたっ

きっとこれ 世界初?

耳鼻科とコラボしていなければ
きっと外切開していたであろう
ことが

英知の結集で困難を乗り越える

これは皆に広めなきゃ

全国津々浦々で除去困難な
異物がありましたら

是非、彎曲型喉頭鏡を



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-11-06 00:55 | 食道稀な症例 | Comments(0)
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