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中咽頭癌

小倉にとって巨泉は司会者としての「恩師」ともいうべき存在で、28日に自宅と思われる場所を訪ねて見舞うとともにインタビューした。

 会ってその顔を一目見るなり「元気そうじゃないですか」と安心した小倉に、巨泉は「元気、元気、まるで元気」と逆に小倉を励ますように答え「21日に手術して今日退院だもん。すごいよね、日本の医学も」と、これまでと変わらない口調でしっかりと話した。

 巨泉の説明によると、最初に異常に気づいたのは今月2日。大好きなアメリカンフットボールの中継を、机にヒジを突きながら見ていたところ「右耳の下になんか丸くて小指の先ぐらいのがプヨプヨしてんだよ」。すぐ夫人を呼んで「俺、こんなところに何かあったか?」と尋ねたが、夫人も言われて初めて分かったことで驚き、病院で検査を受けることになった。

 その検査結果が出たのが10日。右の扁桃への咽頭ガンでステージ4、リンパ節など4カ所に転移していると告知された。

 自覚症状が全くなかった巨泉はその際、「(異常に気づいてすぐ)検査してもうステージ4ってのは、それ以上の早期発見ってないんですね」と医師に絡むように尋ねた。医師は「残念ながら(それ以上の早期発見は)難しいですね」とだけ答えた。

 その後の展開は早かった。20日に入院し、21日には手術。その結果、転移は4カ所ではなく7カ所に及んでいた。

 手術では転移した部分を切除し、原発部位である咽頭は放射線治療で取り除くことになった。咽喉を切除すると日常生活に多大な影響が出ることと、ウイルス性ガンであることから、放射線治療が有効だという。

 小倉のインタビューを受けた28日の退院は一時的なもので、来月には再入院して治療に取り組むことになる。

 小倉によると、巨泉は放射線治療に備えてマスクやマウスピースも用意、1回15秒の照射を32回受けることになるという。

 巨泉は小倉に「うまく生き残れば傘寿のパーティーをやりたいんだよ」と希望を語り、小倉は「みんなで悪口言うから覚悟しておいて下さいよ」と励ました。



ケン三郎思うに、扁桃はもともと大きなリンパ組織の
塊で、そこに出来る癌の診断は、炎症なのか癌なのか
の判断が難しく、また観察がしにくい部位の1つでも
あります

リンパ節に飛んでから初めて診断できるもの
も少なくありません

原発がちいさくてリンパ節転移の方が
大きいこともある
by kenzaburou41 | 2013-11-29 21:32 | がん患者学 | Comments(0)
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