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気管挿管の歴史

1854年スペインの声楽家、ガルシアにより
初めて動いている声帯を観察

1858年フランスの小児科医Bouchutが
ジフテリア偽膜による気道閉塞を回避するため非侵襲的に経口
挿管した7例をパリの科学アカデミーで報告

当時は気管切開が推奨されていた

かつ気管チューブが金属製で外傷的であり実施
手技も困難ということでアカデミーの
メンバーから「そんな危ないことはやっちゃいかん」
と退けられた。

そこでBouchutはそれから研究を辞めてしまった

1885年、その30年後
アメリカのジョセフさんが小児ジフテリア患者への
気管挿管を紹介した事で、なんと30年ぶりに
気管挿管は再評価される。

彼が作ったチューブはゴムまたは金属で出来ており
かつ先端が丸く作られていたので苦痛がすくなく
また挿入手技を容易にするための器具も考案されてた。

手術麻酔での使用は1878年
Wliiam Macemanが初めて報告し、クロロフォルムを
使用して気管内挿管下に手術を実施した。

さらにアイルランド生まれのマギールさんが気管内
チューブによる全身麻酔を実践。

ゴムでつくられ、カーブしたマギールチューブが
用いられるようになった


さらに現在では声帯の過敏反応が少ない塩化ビニル
が用いられ

高容量低圧カフが一般的となり

さらにカフ上吸引やカフの形状によって
気管内挿管中の誤嚥を防ぐ工夫がなされている

気管内挿管チューブと、マッキントッシュ型喉頭鏡は
ながらく気道確保のゴールドスタンダードであったが

残念ながら6%程度の挿管困難症患者がいる

いまではビデオ喉頭鏡が普及し、さらには
器具の進歩や、救急での気道確保の重要性から
声門上気道管理器具の重要性がまし
ラリンジアルマスク/エアウェイ(1989年)
発売、ヨーロッパでは全身麻酔の気道管理の70−80%
が使われている、という。

(日本では、15−30%程度で気管内挿管が多い)

へえっ〜

なるほど〜〜っ

ヨーロッパじゃ

ELPSはやりにくそう。。。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-12-01 18:26 | 食道がん治療の歴史 | Comments(0)
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