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ESD困難例

今年はいろんな患者さんがきて、なんとか内視鏡で取ってほしい
という人にESDをトライした。

前医でESDをやったけど途中で中止になって癌が残った とか

CRTで3年経過して局所再発し筋層浸潤が疑われるけど
もう遠隔転移もあって、サルベージ手術の適応もない、
でも局所制御はしてほしいので取ってほしいとか

ずーっと異型上皮だったので経過をみてたら10cmくらいの表層拡大
になっていよいよ紹介された患者さんとか

本来はESDの適応から外れるけど、いろんな大人の事情があって
ESDをまずやってみることになった方とか


チャレンジしてうまくいくひと

やっぱり難しかったひと、いろいろで


麻酔がきかずに大暴れしたひと


線維化ががちがちで、予想以上に難しかったひと


椎体がじゃまして、粘膜下層にはいろうとすると骨にはじかれてなかなか進まなかった人


心折れること何度も。。。


しかし病気を取り残して帰ってくることは、
食道癌の専門家としてできない。


バリエーションがたくさんあって、まだまだ経験が足りず
「こうなったらこうすればいい」
の構築ができず。


難しい症例を経験して、引き出しを多く持ち


できるだけ若い人に内視鏡治療は任せて
育てないとまずい。


連日の内視鏡治療で


ケン三郎の左手は限界にちかづいている。



来年は無理せずに コツコツと 人を育てよう
by kenzaburou41 | 2013-12-04 23:31 | 内視鏡治療 | Comments(0)
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