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術後経過観察update

2)腸閉塞
左の胸からお腹にかけて傷があります、外科手術の後にその傷に腸が癒着し、時折その癒着の為に腸が詰まって物が通らなくなることがあります。腸閉塞(ちょうへいそく)といって食べ物が通らなくなるためにお腹が張って嘔吐してしまいます。一時的に入院して鼻から管を入れて絶食で対応します。自然に治る事が多いのですが,痛みが強い場合や、長期化する場合,何度も入退院を繰り返す場合などは再手術する場合があります。消化の悪いものをたくさん食べると腸閉塞になりやすいです(ワカメなどの海藻類,シメジやキノコ、ピーナッツなど)のでとりすぎに注意しましょう

3)ダンピング症状
吸収の早い糖分・炭水化物を一度にたくさんとると、冷や汗をかいたり嘔吐したりすることがあります。しばらく横になって休むなどの休息を取る必要があります。主食(とくに麺類は最初は難しいです)を控えて吸収のゆっくりした、たんぱく質や脂肪分を大目にとるようにしてください。初めのうちは食事してすぐに下痢することが少なくありません、徐々に食べ方になれる(大食い、早食い禁止)必要があります。ワカメなどの海藻類やキノコ、しめじなどの消化の悪いものは、はじめは控えた方がよいです。
午後4時頃の脱力感は低血糖発作によるものの事が多いのでその場合は、速やかに糖分を補給しないと脳に重篤な障害を生じることがあります。
食事をゆっくり取る事を心がけ、食後2時間くらいして脱力感、手足のしびれなどの低血糖症状がおきたらすぐに飴やキャンディーが取れるように持ち合わせておくのが必要です。食間におやつをたべるなど間食の習慣をつけるのもよいでしょう。

自分の体の作りが大きく代わったのを頭がそれを認識していない部分があり、体力をつけようと無理に食べるとダンピングを起こして一日中ぐったりということも少なくないようです。十分に心とからだが一致するまで3年くらいかかると言われていますので、焦らずにゆっくりと慣れていくしかありません。胃が細くなった以上、それを代用するためには
口の中で食べたものを細かく粉砕し、下に送り込む必要があります。良くかまないと食道と胃のつなぎ目に食べ物が引っかかり苦しくなることがあります。良くかんで食べる事が重要です。良くかめないのは術後の回復にとって致命的ですので、早急に歯医者で良く咀嚼できるような環境を整えましょう。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-12-28 17:09 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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