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左反回神経麻痺

左反回神経周囲のリンパ節郭清は食道癌
手術の中でもっとも困難であるが根治性確保のためには
決して省略してはならない操作である。

気管膜様部と食道は解剖学的に接着している
ため気管膜様部と食道の分離操作から
開始するが気管膜様部も食道とともに
筋性構造物であり、食道には
しょう膜が存在しないために、両者の分離は慎重に
行い、決して気管膜様部を
損傷してはならない

気管膜様部の損傷はときに
致命的な合併症につながるからである。

気管と食道のあいだには
筋性の膜様構造物があり
「気管食道筋」と呼ばれる。

これを切開して複数箇所でその断端を
把持し、助手が患者の足側からみて時計回りに
回転させるように展開すると左反回神経の
視野が展開される。

左反回神経周囲ではリンパ節は
神経の腹側に存在するので気管膜様部が
天井をむくくらいに展開すると郭清の
ための良好な視野が確保できる。

左反回神経を神経鉤で慎重に牽引すると
左反回神経を含む仮想の面が構成され
安全なリンパ節郭清が可能となる



神経麻痺の最大の原因は
「神経のたるみである」
と書いてあって。

きれいに郭清できたなあ
いい手術ができたなあ
と思ってみても、結果的に
麻痺していたときは
かなり落ち込む。



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-01-22 22:40 | 手術の合併症の話 | Comments(0)
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