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表層拡大型食道癌

診断のコツは

m2とおもったらm3

m3とおもったらsm1

sm1とおもったらsm2


「一つ深く読め」

これが結構当たる。


つまり通常でSM1だとおもったらそれは
内視鏡治療はしないほうがいい

どこかでSM2に入ってる可能性が高く
内視鏡治療だけでは治らない可能性が高いのだ


診断は拡大で全体がB1だったらいい適応


B2が広いのは深い。

深いポイントでEUSを当てるとよい

食道造影ももちろん重要だ。

拡大EUS食道造影

すべてをきれいにそろえるのが理想で


さらに、安全にESDできるかも重要だ。

もちろんESD一括切除が望ましいことは
いうまでもない

慣れないと穿孔して、途中で断念という
こともなりかねない


中途半端に切除して無計画に取り残されると
後からの切除が非常に大変。

できないときは専門家に速やかに
渡すのが患者のためで。

計画的に切除するなら、狭窄に関連しそうな
ごく浅い部分だけを残す


m1~m2癌であれば
「ESD一括切除+ステロイド治療」が間違いなく
今後の標準治療になるだろうし

その最高レベルの治療を提供できなくては・・・
by kenzaburou41 | 2014-01-29 23:50 | 表層拡大型食道癌 | Comments(0)
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