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化学療法+ESD

今度の食道学会で「T1bN0食道癌の治療」

つうセッションが主題で。

そりゃT1bっていったらリンパ節転移が
4割くらいあるんだし、手術でしょ

いま流行の腹這い手術や
ロボット手術でしょ

いやいや側臥位で充分でしょ

いや側臥位と腹這いのミックスでしょ

あるいはセンチネルリンパ節を同定して
縮小手術でしょ

いやいや何をおっしゃいます、ESDで
切除してケモラジでしょ

いやいやラジは取っておいてESD+ケモでしょ

いやいや最初からケモラジで
遺残したらサルベージESDでしょ


おそらくいろんな立場から
いろんな議論がでてくるはず。


これから出て来そうな治療が
「ケモで小さくしてESD」

これはまずケモで微小転移を
つぶしさらに残った局所を根こそぎ
やっつけるという治療法で

正直、全くもって一般的じゃない方法。


しか〜し、ESDで切除してCRTを追加
というESD+CRTによる食道温存。

放射線の照射野は、広く3領域をカバー
しているわけじゃない

全身ケモが「あるかもしれない」所を
カバーしているのだ

それがありなら

ケモで全身をまずたたき

小さくのこった局所をESDでも全然おかしくない


今,頭頸部癌では,少し大きな上皮下浸潤癌
の場合、化学療法を先行してELPSを行う

っていう方法が結構うまくいってる

それがありなら、食道でもありじゃないか?

というふうに

治療法は時代時代で変遷する

このブログに記録しておくことは
大事なことなのだ

5年後,10年後
どうなっているのやらっ

30歳の若い研究者が日本中をびっくりさせた
ニュース

俺らも「常識」にとらわれずに
何か新しいことを始めねばっ


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-01-31 00:01 | 新しい治療法 | Comments(0)
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