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DCF-RT

どうしてここまで進行してしまったのか、、

という切除不能食道癌。

大動脈や気管に浸潤した
食道癌の治療は大出血や
食道気管瘻といった
大問題を将来かかえ、

しかしそれでもいい治療を提供したい
もの。

切除不能食道癌に有望な治療としては

1)まず食道バイパス手術をおき、
のこった食道にヘビーなCRTを当てる
=とりあえず食べる事がまず確保され
なにより食べながら通院できる

2)まずヘビーなCRTをガツンとあて
CRを目指す、CRにならなかったら
サルベージ手術もしくはESD

3)予後が悪いわけなので、全身病として
出来る限り化学療法で粘る、効かなくなったら
最終手段としてRTをあてる。

だいたいこの3つ。

CRTの仕方としては従来から5FU-CDDPと放射線
が標準的でしたが

最近では、ドセタキセル+FPいわゆるDCF
+放射線治療も注目されており

先日の外科学会でも
FP-RTとDCFとDCF−RTを比較して
DCF-RTがもっとも成績がよかった

生存期間でいうと
FP−R、DCFが半年しか生きられなかった
のが
DCF-RTだと1年半と約1年予後を
延長できた

との報告がありました。もっとも
少数例の検討ですので
今後安全性など、
いろいろ多施設での検討が必要ですが

「現時点で切除不能食道癌の
最良の方法では」
とのことです。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-04-08 06:25 | 切除不能進行癌 | Comments(0)
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