どうしてここまで進行してしまったのか、、
という切除不能食道癌。
大動脈や気管に浸潤した
食道癌の治療は大出血や
食道気管瘻といった
大問題を将来かかえ、
しかしそれでもいい治療を提供したい
もの。
切除不能食道癌に有望な治療としては
1)まず食道バイパス手術をおき、
のこった食道にヘビーなCRTを当てる
=とりあえず食べる事がまず確保され
なにより食べながら通院できる
2)まずヘビーなCRTをガツンとあて
CRを目指す、CRにならなかったら
サルベージ手術もしくはESD
3)予後が悪いわけなので、全身病として
出来る限り化学療法で粘る、効かなくなったら
最終手段としてRTをあてる。
だいたいこの3つ。
CRTの仕方としては従来から5FU-CDDPと放射線
が標準的でしたが
最近では、ドセタキセル+FPいわゆるDCF
+放射線治療も注目されており
先日の外科学会でも
FP-RTとDCFとDCF−RTを比較して
DCF-RTがもっとも成績がよかった
生存期間でいうと
FP−R、DCFが半年しか生きられなかった
のが
DCF-RTだと1年半と約1年予後を
延長できた
との報告がありました。もっとも
少数例の検討ですので
今後安全性など、
いろいろ多施設での検討が必要ですが
「現時点で切除不能食道癌の
最良の方法では」
とのことです。
ぽちっとな