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癌の嚥下困難

進行癌で周辺臓器に浸潤があるばあい
まず根治的手術をすることはなく、
抗がん剤、放射線、ステントといった
非手術治療が選択されます。

放射線治療で癌が小さくなった
けど癌が完全消失しなかった

あるいは消えたように見えて
再発してきた

この場合は急速に癌がぶりかえす
ことも少なくなく。

「嚥下訓練を一日100回やった」
「なるべくよくかんで嚥下に集中した」

と本人や家族が一生懸命やっても
飲み込みにくく、その意欲とは裏腹に
癌は進行していく

この辺が、癌がないリハビリ患者さんと
癌がある患者さんとでの大きな
違いで

我々も、手術でとりきれるだろうか
いや取りきれないだろうからせめて
バイパス路を作って上げようか

もし手術で合併症が起きたら
頑張ったけども食べられずに亡くなる
こともあるかもしれない

あるいは取り残したら
あっという間に癌が進行してしまい
結局そのまま亡くなるかもしれない

何もしないで胃瘻だけでその後を
過ごした方が長生きするかもしれない

でも、、、

食べさせたいっ。。

ポテチ1つでも。。


癌の嚥下困難をなんとかするには
やっぱり安全な手術を提供するに
尽きるだろうし

定型的な手術よりかは
その人にあった負担の軽い方法を
提供すべきで。


難しいからこそ
専門家の腕の見せ所。

「短期的、中長期的な希望や見通しを
たててあげると前向きになる」

言葉一つで患者さんのその後の
人生も大きく変わる

ちいさな喜びを大事にせねば。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-04-12 00:59 | サルベージ手術 | Comments(1)
Commented by ちゅん太こす at 2014-09-01 16:58 x
はじめまして。

食道がん4期、オペ後7年の父を持つちゅん太こすと申します。

ずっと順調にやってきました。
しかし、この2月に再発しました。
しかも、初発とほぼ同じ場所に。
症状は無症状でしたが、抗がん剤をやり少しでも小さくと期待していましたが、8月26日突然通過障害を起こし脱水になりました。

5mmの内視鏡がやっと入り、観察しました。
しかし、今は水分も入りません。

高齢でもあり、放射線もかけているのでステントも選択肢に入らず、現在は輸液のみで対応しています。
がんセンターのベットが満床なので、別の病院におりますが、がんセンターが空き次第転院し、中心静脈栄養の処置をする予定です。
胃全摘しているので胃瘻もできません。


食べられない。。。
飲めない。。。
5年以上経過して、今こんな状態になるとは思いもしませんでした。
嗄声になってきています。
声を失うかもしれません。。。

自分がもっと冷静になって対処しなければと思うものの、中々難しいのが現状です。

先生のブログを読ませていただいて、ちょっと冷静になれました。

何だか愚痴のようなものばかり書いてごめんなさい。
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