好酸球性食道炎の診断に至るまで
まず「胸焼けや吞酸、胸痛」を主訴とする場合
PPIを投与してみて、症状が軽快=胃食道逆流症をうたがう
しかしそれでも症状が持続する場合や
嚥下困難、食事のつかえを訴える場合
この場合、内視鏡検査が行われる。
内視鏡的には白斑、輪状しわ、たてじわ、Linear furrows
の所見が特徴的だが、
内視鏡的に異常がない場合も10~30%と言われるので
食道内を複数個生検し、上皮内好酸球の増加を調べる。
一部の好酸球性食道炎はPPIが効果があるので
PPIを継続するとよい。
ついで好酸球性食道炎の原因食物が
ミルク、小麦、大豆、卵、ナッツ類、海産物の6種で
あることが多いので、これを除去した食事を指導する
とはいっても、あれもだめこれもダメではせつなくなるので
除去したものを1種類ずつ復活させて再燃の有無をチェックし
どれがもっとも病状にかかわるかを調べる。
好酸球性食道炎の治療として
フルチカゾンなどの局所作用型の吸入ステロイドを
口腔内に噴霧し、唾液と一緒にのみこむ
1日2回にわけて投与することが多い。
有効でない場合はプレドニゾロンの経口投薬が
行われる。
好酸球性食道炎は欧米で急速に増加している
日本でも今後増える可能性があるので
稀だけど知っておく必要があり
内視鏡医は「嚥下困難」を訴えるけど
内視鏡的には何もない、という場合に
頭にこの疾患が浮かぶか、が重要。
ほぼこの講演を聞くためだけに
払ったような高額の学会費+参加の旅費。
ケン三郎だけの知識にとどめておくにゃあ
もったいないっ
ぽちっとな