食道癌が進行するとやっかいなのは
進行して食道に穴が開き
さらにそれが隣接臓器に通じ
ときに大動脈に通じて出血死
肺や気管、気管支に通じて 食べ物が常に肺に供給される
食道気管、気管支、肺ろうの形成
いろんな患者さんを見てまいりましたが
食道気管ろうほど、大変な状況はありません。
「食べられず、絶えずとめどなく痰があふれ、痛い、苦しい」
状況ですので みつかった瞬間から
なるべく早くから緩和治療(苦痛を和らげる)を開始する
必要があります。
食道気道ろうになったら、根治手術することはない
と思っていたけど
いろいろ報告例を調べていたら
「ろう孔が右気管支に穿破し、右肺上葉スリーブ切除もしくは
右肺下葉切除とともに食道亜全摘胃管再建を実施した」
なる報告があり。
またろう孔があったけどケモラジがめちゃめちゃよくきいて
癌が消えたように見える状況を維持している(CR)
さらにろう孔もとじた
なる報告もあり。
困難な状況ゆえに、その治療も一筋縄ではいかないが
やってみるもんだな。
「食道バイパス術+CRT」や
「大動脈ステント+CRT」も認知されつつあり。
日本の食道癌診療すてたもんじゃないな
ぽちっとな