人気ブログランキング | 話題のタグを見る

外来で聞いてみよう

手術はうまくいきました

無事に退院しました

という患者さんに降りかかる問題


再発は別として、術後3か月経過したあたり
そろそろ生活にも慣れてきたかな

というとき

「食べるのが知らず知らずに早くなる」

「よく噛まないで食べる」

「真っ平らに寝る、食べてすぐ横になる」

などの行為が問題で。


さらに問題なのは「誤嚥性肺炎」

老人の死因の一つである肺炎は
とくに術後の患者さんには時に致命的な
問題になります。

術後に吻合部狭窄(つなぎめが狭くなる)
も2割くらいの方には起きます

これは食べてすぐのどのあたりで詰まった
感じで降りていかない場合は
遠慮せずに主治医の先生に相談しましょう

詰まって下に落ちていかないと
食べるのを億劫になり、ひいては体力も
落ち、肺炎が起こりやすくなる要因にもなります。

「おかしいな」と思ったことは聞いてみることです。

女子は思ったことをどんどん口にして
改善のいとぐちがないかを必ず相談します。

女子のほうが同じ手術をうけても、元気ですし
もともと生命力が強い、男より長生きします。

しかし男子は「耐え忍ぶ」のを美徳とするかたも
多く、そんなこと先生に聞くもんじゃない、と遠慮
しているひとも少なくありません

そんな時、妻は夫の口にしない現状を
そっと主治医に代わりに聞いてみましょう

「いいからそんなこと言わなくても」と
いうかもしれませんが

質問の1つ2つは
解決して帰るのが
外来です。

食道外科医はみな、「仁の心」をもっています。

やさしく答えてくれることでしょう。

ぽちっとな

by kenzaburou41 | 2014-04-23 00:33 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
<< 慢性アルコール性食道炎 SM1を検証する >>