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嚥下訓練

外科医という職業、白か黒かはっきりさせ
取れると決まったら、取りにいき、そして
術後患者を無事いい地に着陸させる

そしてまた次の患者の手術にむかう

とはいってもステージⅢの患者の半分は手術を
しても再発し

ステージⅣaの方の一部が癌が体のなかに残って
次のステップに向かわねばなりません

手術だけで治らない状況では抗がん剤と放射線が
有力な治療で、放射線は1回きりしかできませんから
治らない限りは抗がん剤治療を続ける
という方針になり、

内科医がじっくり患者にあう治療を選んで
選択していく、白か黒かというよりは
いかに自分の色で人生を歩いていくかの
サポートを続けるということになります

外科医だけではとてもカバーしきれませんので
治療は総力戦でございます。

食べる事の欲、
いいもんくって、贅沢してえという欲
わけえおなごを見て興奮する欲、
つかれてぐっすり眠りてえという欲、
いろいろ欲がありますが最後に残るのは食欲で。

こないだ、「扁平上皮癌研究会」でリハビリ専門の理学療法士の
かたにお会いしまして、「食道癌の術後のかたでもなかなか嚥下が
うまくいかないかたがいる」という話を聞きまして。

うまくいかないから、食べることに億劫になり
気持ちが落ち込み、悪循環に陥ることになります。

昨日まで嚥下できなかった人が今日急にバクバク
食べられるようになる魔法の薬はないので

やっぱりリハビリ

リハビリにはいろんな患者さんがいて

簡単に治療をあきらめる患者さんと
なにくそ、あきらめるか、と根気強くリハビリする患者さん

ひとそれぞれで

TVを見ながらでなく、食事に集中する
あごをひくのではなく、お辞儀をするようにして飲み込む
むせたら咳払い、うがい
歯磨きを1日5回して口の中を清潔に保つ
また高齢で嚥下能自体が落ちている人にはカプサイシン
(唐辛子を少し味噌汁に混ぜる)でのどを刺激する
などがトレーニングによいようです。

短期的な目標

今日はこれができたから明日はここまでやろう

中期的な目標

壁にぶつかったら、すこしでもいいことを褒めてあげましょう

長期的な目標

胃ろうにたよらずに、ポテトチップをばくばく食べられるように
なりたい、この夢を実現させよう

いろんな欲を刺激する、リハビリの先輩から意見を聞く

などでしょうか



ところで、外科医でこういう質問コーナーに
答えているってかなりレアケースで
内科医的な側面もかなりありそうなケン三郎。

通常セカンドオピニオンというと
1時間2万円とかいわれますけど。

ご質問には暇な時間を利用して
無料でお答えしておりますので
遠慮なくどしどしご注文ください~


ぽちっとな 
by kenzaburou41 | 2014-05-08 08:18 | 手術後のアフターケア | Comments(2)
Commented at 2014-05-08 10:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by H.S at 2014-05-08 20:09 x
ありがたいことでございます(合掌)
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