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脳転移

症例2は食道癌術後の脳転移。

Mtの食道癌でT3N1(106rR)M0 ステージⅢ

で、DCF3コース (70/70/750 mg/m2)
後の食道手術

で組織学的にCRだった,良く効いていましたよ
癌は治ってましたよ

抗がん剤でCRってかなり珍しいんだけど
癌は消えていた、、患者さんにとっても
医者にとっても、これは予後期待できそう

と思いきや
10ヶ月して単発の脳転移出現。

重鎮の先生が、抗がん剤が良く効いた症例では
意外に遠隔転移がでやすい印象がある、
油断してはいけないとのこと。

治療は
「開頭腫瘍切除+左大脳半球照射37.5Gy」を
行いました。

とのこと。

ここで考えるのは
肺や肝臓などの遠隔転移を心配して
化学療法は必要ではないのか?

という点。

放射線の専門家によると、
抗がん剤により増感作用はなく
逆に副作用が大きくなる可能性があるので
放射線照射中は、原則禁忌です

とのこと。

さて脳転移があった、opeと照射で
癌が消えた,追加治療で化学療法を
やる必要はどうか、

あるいはやるとしたら何を使うか。

脳に関しては,これ以上の治療は
おそらく必要なく、
全脳照射をやるかどうか?

「全脳照射で正常の脳細胞が照射されることで
どれくらいのジメンチアがおきますか、頻度は?」

これに関しては、起きる可能性があるが
頻度まではよくわからない、
若い方にやってどれくらい起きるかは
知っておく必要がありますね,今度調べてみます
とのこと。


脳転移のときはたしかに脳外科にお任せで
化学療法はやらないなあ、、と
思ってたけど。 禁忌とは。。


うーん知らない事が 大杉勝男です。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-06-15 10:08 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)
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