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輪状後部表在癌

頭頸部表在癌研究会では
下咽頭癌のうち、みつかりにくい
輪状後部癌の検討を発表してまいりました。

当科で2008年から経験した下咽頭表在癌
168病変のうち、輪状後部の癌もしくは
輪状後部にかかる病変は21病変(17%)
と頻度は少ないのですが

梨状陥凹や後壁にくらべると
死角になっていて見にくいので
発見が遅くなり易いと思われ。

よって見つかると、進行がんで
すぐ深い所には輪状軟骨がありまして
放射線治療で制御できなければ
声を失う、という危険地帯であります。

梨状陥凹がんのうち上皮下浸潤癌のリンパ節転移9.3%
後壁は12%にたいし
輪状後部癌は25%におよびまして

全例が男性。

「女性の鉄欠乏貧血、食道web、輪状後部癌」
なんていうけれど実際は
男、酒飲み,フラッシャー が高頻度。

課題は早期発見。

「鎮静して、NBI拡大がいい」
なんて言ってる先生には
まず輪状後部表在癌の発見は難しいと
思われますし

拡大内視鏡には死角があるんだ、
ということを
理解してないと,痛い目にあいます。


経鼻+Valsalva法を勧める理由は
この一点。

食道入口部が
内視鏡的に筒抜けに見える
かつ真ん中から内視鏡を挿入できる
ので、おそらく挿入時の合併症は
少ない。

画質もよいのでよく見える。

でございます。

耳鼻科の先生に
「先生,まさかこの方法全例にやってる
わけじゃないですよね」といわれ。

「いえ,この方法簡単ですし、
全例にやってますけどなにか?」


常識はいつの時代も非常識から
始まります

全国に広まりますよう

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-06-15 22:03 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)
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