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悪性黒色腫経過観察例

食道悪性黒色腫といえば予後極悪としてしられ

進行が早く、早期にリンパ節、臓器転移が
きて死に至る不治の病。

その悪性黒色腫ですでに治療から7年経過
の患者さんがいて

初診時 無色素性悪性黒色腫でEMR
このときは0−Ⅰs型の柔らかい腫瘍として
見つかる

切除水平断端陽性、深さSM1

手術を勧めるものの、経過観察となり

周りの薄く黒いアイシャドーのような
所はだんだん色が濃くなっていき

ついに5年目に少し隆起して厚みがでてきた

その周りも黒いとこ、黒くないとこが混在で
どこまで切っていいか分からない

ヨードも拡大もNBIもBLIも使えないことが
わかってる

まあ、黒いとこをちまちまとっていけば
いんじゃないの?

ってことで悪性黒色腫との共存治療を選択。

これが結構うまくいってて
7年経過したけど転移もでてこない。

やってるのはEMRでちまちま黒い所を
取ってるだけ。

まあ,完全に治しにいってたら
うまくいってたかどうか、、、


かなり貴重な症例ですし
今年は英文で論文にしよう。

と決意を新たに。。。


悪性黒色腫とメラノーシスの違い

黒色腫は黒は黒でも墨のような真っ黒
があって黒の濃淡があるもの。

腫瘍の量が少ないときはアイシャドーの
ような色で、量が増えると黒がまし
高さがでてくる。

全く平坦なものから厚さがでてくるまでは
5年くらいかかることもある。

上皮内にとどまっているときは比較的
ゆっくりで

やっぱり筋板超えるとワッっと浸潤するんじゃないか


圧倒的に隆起型が多く、高さの割には
深さが浅い事が多く、バリウムでも
変形に乏しいのが特徴

これを英語でいえたらなあ、、

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-08-15 00:31 | 食道稀な症例 | Comments(0)
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