手術したときに癌が気管に残ってしまった。
主治医は追加のCRTをやりましょうというが
意味があるんですか?どれくらい生きられるのでしょうか
というご質問。
意味はおおありで、
手術のときに取ってきた組織の中でリンパ節転移があまりなくて
局所だけが深く周辺臓器に浸潤していた、
というかたには大いに治る見込みがあります。
我々の施設で27名そういう方がいて、いそいでCRTを追加したところ、
だいたい7割くらいの人が効果有り、完全に消えたように見えた人が
約半分、
1年生きられた人が66%
3年生きられた人が35%
5年生きられた人が35%
ということで3人に1人は5年生きられた
という成績です。
ステージⅣですから予後は悪くて
3年生存率が27%くらいというのが通常ですが
手術+化学療法もしくは放射線で残ったところに絞って
照射を加え、かつ遠隔転移の予防に抗がん剤をすることで
長生きできる可能性は十分あります。
しかし、効果には個人差がありますので
1年もたずに亡くなる方もいますので
いずれにせよ親を大事に
親孝行は今のうちに。。
ぽちっとな