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コメントを求められる

頚部食道や下咽頭の治療後で
狭窄があって、その奥の
食道に表在癌ができた

あるいは食道癌の内視鏡治療後の
瘢痕に局所再発や近傍の異時多発癌
ができた

そういう場合に今まではAPCで焼いてたんですが
あんまりコントロールがよくないんで
細径の鉗子口を通るハサミ型ナイフを
作ってみました〜

なる発表に

座長の師匠から「APCで制御がよくない
とおっしゃいましたが、ケン三郎先生の
上皮下焼灼法は結構いい成績を出している
ようですけど、会場にいます?」

とコメントを求められたらしく

あいにくその場におらず。


見解を申し上げますと。


瘢痕上にできた局所再発
拡大でドット、

密に定期検査している状況でしたら
まちがいなくEP癌ですので

しかも下に強固な瘢痕があれば
局注もあまりはいらずにESDで瘢痕の中を
切って行きます。きれいにとれるといっても
最後はどこかで瘢痕を切る。

瘢痕のどこかを
焼いているわけですので

APCで上皮をぱくっと剥がして、
瘢痕を焼いて行けば
「切除+焼灼」効果で
効果はESDと大して変わらない

ちがいはきれいに病理組織が得られるか
だけですので

方や入院治療
方や15分で日帰り治療

我々はEPであれば
ほぼ迷わずAPC-SEAを
選択しています

(このせいでESD,EMRの
登録症例は残念ながら少なく
見積もられますが、、、
そんなのかんけーねえ)

日本にはたくさんのESD名人が
いらっしゃいますし

取れた組織が熱変性するAPC治療は
主流ではもちろん在りませんが

食道ESDの経験が少ない施設では
切除にこだらわずAPC-SEAで
よいんじゃないでしょうか

ちなみにSEAは
SUB EPITHERIAL ABLATION

上皮下焼灼法でございます。

来年はこれでいこうかな。。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-10-26 11:11 | アルゴンプラズマ焼灼法 | Comments(0)
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