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手術死亡

こないだの学会で。

頭頸部癌と食道癌がともに進行がんで。

どっちにも放射線,抗がん剤をあてて。

食道癌が消失しなかったので、サルベージ手術を
したら原因不明の術死と1ヶ月以内に亡くなった症例
を経験した

てな報告が在り。

今話題の群馬大の腹腔鏡手術の死亡率8%
というけど

昔の食道癌の手術死亡なんて
20%くらいあったらしいし

サルベージ手術も、
同じくらい難しい手術には
まちがいない

予想しないような感染症が起きたり
するので免疫機構がかなり
ダメージを受けている事間違いなく。

抗がん剤と放射線と手術

全部組み合わせるというのは
相当体に負担がかかるということ。

それですごくうまく行く患者さんも
たしかにいて、とても治る見込みのない
余命3ヶ月くらいだろう、と予想した
患者さんが1年生きたり、もある。

しかし超進行がんに抗がん剤やって放射線やって
手術したけど結局は癌が再発して歯が立たなかった
というと

「もっと強力な抗がん剤を」

というのだけど

果たしてそうでしょうか?

食道癌患者さんは
検診を受けて「すごく早く見つかるか」

進行してかなり進んで見つかるか?

の2極化が進んでて

情報不足の患者さんはやはり深刻。


がん患者に寄り添う、のも重要だけど

もっとその前に情報をいきわたせねえと。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-19 00:42 | 手術の合併症の話 | Comments(0)
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