食道癌術後再発または遠隔転移
抗がん剤をどう使うか?
1つ目に使うのをファーストライン
とよび、
通常2剤または3剤の薬を使う
3剤の方が強力だけども
副作用もそれだけきつい
ハイリスクハイリターン
しかしこの3剤やっても
効果が得られない、あるいは
一度効いたが、完全に癌が消えず
ぶり返して来た時の抗がん剤
これを「セカンドライン」
といい、その3剤で使わなかった
薬を使う
「セカンドライン」は「ファーストライン」
よりも期待が薄い、がしかし国が
その効能を認めて、保険が通っている
ものを使う。
現時点で分子標的薬で食道癌に
使える薬は無い
そのセカンドラインが効かなかったら
次に使う薬はどうするか?
正直,この辺のデータは
統一したものがなく。
1 番: 5FUシスプラチン
2番: ドセタキセル ネダプラチン
3番: パクリタキセル TS1 アドリアマイシン。。。。
3番までたどりついて、体力、気力が
残っていて、治療を希望している方
ここで2剤つかうのと
1剤使うの、どっちを選ぶ?
2剤のほうが効果あるかもしれない
けど、劇的に効くのは考えにくい
ので
「もう治療法がありません」
と言われる程、患者にとってつらい
ものはないから
1剤づつ小出しに使って行く
というのも一つの考え。
「食道癌を完全に征服する」
というより
「食道癌をうまく操縦しつつ、
大きくならないようにしながら
癌と共存する生き方」
そこにはずっと悲しみ、苦しみだけ
があるわけではなく
笑いもあれば、喜びもある。
水がのめる、というだけでも
「ああ、こんなに水が美味しいなんて」
という価値感もある。
出来るだけ長く
いい時間がすごせますように
ぽちっとな