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良性狭窄へのステント

症例報告があったので読んでみた。

吻合部狭窄3例に回収可能なメタリックステントを
挿入。

1例は2ヶ月後にステント内に飯がつまったため
ステントを回収、しかし再狭窄を生じもう一回留置、
6ヶ月後に狭窄は解除され回収

1例は種々の狭窄解除治療に反応なく
ステント挿入。
1ヶ月後には自然脱落し、体外へ排出される

1例は留置後10日目に胃に逸脱し、
再度ひっぱって位置を調整し
2ヶ月後に抜去、また狭窄し、
ステント挿入、2ヶ月後に抜去

ということで「逆流防止」というよりは
「たべること」がまず優先され

ステントも「逆流させない」ことより
「まず通過させる」があって、そのうえで
「逆流させない」がある。

もちろん、同じ時間軸で「再発しないこと」
あるいは、「再発した場合の治療」
をどうするか? があるので

生活の質のほうは、どちらかというと
すぐに効果のでる特効薬はなく、
「まあ、時間が解決することでしょう」

的な立ち位置にあり。

どうも、良性狭窄(癌が原因でない狭窄)
へのステント留置後は管腔が
ひろがって自然脱落はよく起きる模様。

だいたい半数から3分の2位まで脱落するそう。

ごくごくまれにステントによる大動脈ろう
気管への瘻孔形成、などが危惧され

ステントの耐久性から、半年くらいが
望ましいようす。

そもそも食道良性狭窄へのステント使用は
保険適応外?(2014年2月)

とのことで、残念ながら「逆流」への
ステント術、というのは行われて
いないのが現状。

う〜ん、そうすると逆流そのものを
中和するものを飲むってことになり、
結局PPIですかねえ。

いい方法がないものか、、、

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2015-01-04 01:11 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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