高齢化社会
認知症+食道癌、というかたも経験するようになってきました。
患者本人が認知症、となると
いろいろできる治療も制限され、
進行癌なら
もっとも負担が軽いステント治療
早期癌なら、穴のあかないAPC治療がオススメ。
とおもっていたら
「奥さんが認知症で、とても家をあけられない」
という老老介護の夫に食道癌がみつかり
ケン三郎のところにやってきた。
ESDで組織を一括切除しましょう
といっても
「先生、なんとか入院せずにできないかね」
という。
内視鏡でみるとだれがみてもEPの浅い病気。
う〜ん、この患者さんに一括切除する意義ないな
ESDの症例数は減るけど
この人に最適な治療はアルゴンプラズマ焼灼法。
「そういう社会背景ならしょうがないですね、
外来で日帰りで15分でできる内視鏡治療
がありますから、それにしましょうか」
「あ、、ありがたいです、とにかく家をあける
わけにいかないんです」
そうだよなあ、こういう患者さんにAPCは
最高にいい治療だよな
認知症、または連れが認知症の患者さん
これからどんどん増えるだろうし
APCを誰しもが思いつく治療として
普及に努めるんですわ
ぽちっとな