時々、学会とかで「なんでこの症例をESDしたんだろう、
どう見ても内視鏡治療の適応ないじゃない」
と思うほどの粘膜下層癌にぶちあたることがある
しかし、ずーっとその患者さんの担当で
内視鏡を担当していて
SM癌になるまで病変に気がつかず
あれ、癌かもしれないぞ
と思って緊密に見ていて
実際とってみたらSMに深く入っていた、
というのは起こり得る話で。
「諸事情をふまえ、どう見てもSm2で、最初から
手術すべき症例ですけどESDをやりました」
という。
その患者さんをずーっと見ていた医者からみると、
なんでもう少し早く
気がつかなかったか
「痛恨」であり
いくら診断技術が上がっても
素晴らしいESD技術、手術技術をもっていても
「痛恨」は医者をやっている以上、
つきまとう
この痛恨はなぜ起きたのか、、、と回顧して
次はこういうことを無くさなければ、、
というのが臨床医。
うまくいった症例はあまり覚えてないけど
うまくいかなかった症例は特によく覚えている
20年経ってもすこしも変わらない
まだまだ〜っ
ぽちっとな