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サルベージESDの問題点

食道癌は最初、表面の粘膜から癌化し
それが進んでいくと下に浸潤していく

ので、プライマリーケースだと表層から
削ればよい

しかし放射線治療後の局所再発
の場合は、もともと癌が深くまで潜っていた
のが放射線で一旦なくなるくらいまで
小さくなって(治ったように見えて実は生き残りがいて)
あとでぶりかえす。

いったん治ったようにみえて半分もの人が
振り返すことがわかっているので

医者は、ぶり返すんだろうなとひやひや
しながら経過観察をすることになるし

いったんぶり返した食道癌がてを
つけられないくらいほど強力なパワーを
もつことも知っている

癌が食道壁のどの辺に残っているかが
よくわからないのでEUSをやったりして評価
をするけど、結局小さな癌巣まで見極めるのは
至難の技なので

食道ごと全部とっちゃう、、のがサルベージ手術

癌が表層だけにとどまっているかも
しれない、ということを期待して表層から粘膜下層
深部までを削りとるのがサルベージESD

サルベージESDの問題は、「パラパラと
筋肉の層の中まで残っている場合」には
癌を取り残すことになること。

取れた取れたと喜んでいたら
じつは深くまで残っていて癌がまた再発
した、ということもあり得る。

ということは、やっぱりPDTがその辺まで
コントロールできるんだったら、食道屋としては
その治療法を手元に準備しておく、
のが当たり前で。

僕は外科医として、サルベージ手術を勧めますけど、
ESDとPDTもオプションとしてありますよ。

ということが言える

うちも買ってもらおっかな〜


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2015-06-14 07:11 | 新しい治療法 | Comments(0)
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