ある県の先生に話しを伺ったら
「この県では全員、鎮静して口から内視鏡してます、
患者さんもそれが当たり前で、気が付いたら終わってる
てのが普通なんですよ、だから経鼻をやろうという
ところがありません、医者も患者さんも望んでないんです」
という。
患者さんは、喉の麻酔をかけて待合室で待機
順番がくると点滴をとって鎮静剤で寝かされ
ベッドごと検査室に運ばれ
医者は「眠っているうちに終わりますから」と
マウスピースを噛ませ
淡々と検査をこなし
そして終わったら、はいつぎ、と
ベッドが移動し、つぎの患者がやってくる
という
そして患者さんは目が覚めたら帰って
つぎの外来で
パソコンの画面しか見てない別の先生から
結果を聞き
「大丈夫でしたよ」
で終わる。
もしかして全国的にそっちが主流なのか?
経鼻だったら、喉の周りもめちゃめちゃよく
見えるし
ほら食道こんなにざらついてて、汚いですよ
お酒の量多いでしょう、へらさないとダメですよ〜
とその場で教育できるし
よく来てくれましたね、ピロリはいませんよ
きれいですよ
と安心もその場で見せてあげられる
さらに10人に1人という逆食炎患者には
「今の内視鏡のように左下に寝てると逆食しにくい
んですよ」と見せながら説明すると理解が深まる
せっかくの教育の場なのに
何か物を扱うように検査を続けていいものか。
内視鏡でただ見る時代から
早期癌を見つける時代
拡大で血管を見る時代ときて
いまは、患者と協力して癌を探す時代になり
そして患者に画像をその場で見せて教育する時代。
常識を変えるには
どうしたらいいか。
がんばるぞ〜っ
ぽちっとな