昔はケモラジと手術どっちを選ぶ?
で成績が同等です
ってことで手術が敬遠され
いざケモラジを選んで一時的には効いたように
見えて、急速に再燃し
「治ったとおもったら、もう手術もできない状態で
手遅れです」
さらには
「もううちでは面倒見切れないので
他の病院を探してください」
と患者さんが放り出された時代がありまして
あれから10年も経つとだいぶその環境は
整備され
とくに癌の専門病院=手術やケモラジ
その後方病院=具合が悪くなった時に
緊急入院できる場や再発した場合の抗がん剤治療をする病院
さらには家で病院と同じような手厚いケアができる=在宅緩和ケア
この3つのトライアングルでうまく癌患者さんを
その時々の病状にあわせた場所と治療を
ある程度自分やご家族の意向に沿って
できるようになっているところもある。
癌になった人は、「治るんだ、克服するんだ」はもちろんですが
癌を克服できなかった場合の
結末をどう過ごすかを
その節目ごとに決めていかねばならないので
「俺やっぱり家で過ごしたいわ」
「好きな酒を飲んで最後を穏やかに過ごしたい」
という希望が圧倒的に多い時代に
緩和ケアの充実が重要ですわ
ぽちっとな