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手術を勧める

悩み事例

① 頸部食道がんでケモラジ後に再発していて
化学療法で縮小したらESDをと思ったけど
効かなくって

これを手術する場合は声も失いますが
命はいまならなんとか助けられるかも

というとき。

声を失うならば、手術をうけません
という方に

どうしたら手術を受け入れてもらえるか

こういう方にPDTの適応はあるのか。

②全周性の食道表在がんでESDしたら
sm2でした 手術かケモラジかを勧めたけど
どちらも拒否されて、また局所に出てきた

しかもちょっと深そうだし

これはきっと悪性度の高いがんにちがいない

さあ今度こそ手術をと勧めたけれど

と思うけども、放射線、内視鏡治療どれも
選ぼうと思えば選べる状況。

③m3で脈管侵襲が陽性でした、
追加治療必要でしょうか?
という質問

いずれも手術したら今ならがんを克服できる
可能性が高いだろうし

もしこれが放置して、リンパ節に飛んだりして
発見時に切除不能だったりしたら。。。

あああのとき手術うけてればよかったのに。。。

でも手術うけて合併症で亡くなると
手術なんか受けなければよかった

「結果が全て」で、2つの選択肢を同時には選べない

最終的な決断は、本人ご家族次第ですが、

結局悩む方は手術したら
よくない結果になるんじゃなかろうか
と考えている方が多くて

そういう方に無理に
手術を受けてもらうわけにも
行きません

化学放射線治療という
強力な治療もありますし

そっちのほうがいいような
気がする、だったらそうすればいいし。

悩んでる方たくさんいるんだろうな
と思いつつ

家庭の事情とよく相談しながら
前に進みましょう。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2015-10-15 23:41 | ひとり言 | Comments(0)
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