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反回神経麻痺の治療

反回神経麻痺の治療に遺伝子治療?

現在行われている片側性反回神経麻痺に対する治療は,甲状軟骨形成術や声帯内注入術などの手術療法が中心となっている。しかし,これらの手術は声帯位を静的に矯正するのみであり,麻痺声帯の運動の回復を期待して行われているわけではなく,その結果も必ずしも満足のいくものではない。また,両側麻痺に至っては気道と音声の両立は不可能で,患者に気管切開を閉じたいのか,音声を良くしたいかの二者択一を迫らなければならない。唯一,動的回復を目的としている神経縫合や移植などの神経支配回復手術は,声帯運動回復の点ではほとんど無効である。したがって,今後新しい反回神経麻痺治療の開発に当たっては,反回神経麻痺を運動神経麻痺として神経学的にとらえて,声帯運動の回復を目指す研究が必要であると考えられる



この方法では,1回の導入で数週間から1カ月にわたり,局所的持続的タンパク発現が実現できる。ラットを用いて反回神経切断直後に甲状披裂筋に筋細胞,神経細胞の両者に対して強力な栄養作用を持つIGF-I遺伝子をformulated plasmidを用いて導入したところ,遺伝子導入後4週の時点で,有意な筋萎縮改善,末梢神経再生,運動終板保護効果を認めた。迷走神経を頸静脈孔レベルで抜去し,疑核運動神経細胞死誘発モデルを作製し,頸静脈孔からアデノウイルスを用いて運動神経細胞に対して強力な栄養作用を持つ,GDNF遺伝子導入を行ったところ,遺伝子導入後2週,4週の時点で,疑核運動神経細胞死が有意に抑制された。これらの結果から反回神経麻痺の遺伝子治療は,既存の手術の代用か増強手段として用い得る

10年前の記事だけど、今どうなってんのかしら。。

反回神経麻痺の予防と治療
知りたいな


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-04-04 22:05 | 気管食道科学会 | Comments(0)
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