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2016年5月

今日の勉強会、食道癌の専門家がたっくさん集まって
2施設から3例の症例提示がありまして。

1例は2つの発赤陥凹がつながった形で
1つはびらんで血管がよくみえにくい
1つはB2が大半を占める

う〜んこれだけB2が広い範囲で密集しているとなるとSm2だな
びらんのところはLPMだな

とおもってsm2

正解!

でもsm2だったのは生検で表層が覆われて見えにくくなってるところで

う〜んこれはよみきれんね


もう1例は発赤陥凹ないに縦走びらんがあってそのびらんの
周囲に伸長したB2様血管あり

う〜んこのびらんの周りの血管は炎症がかぶりからよみきれん

LPMやろ。

結果は導管内進展がいくつかみられてそこをどう読むか

導管内進展だし、EPでええんちゃう

って話でこれもまた浅いがんでOK

最後はおなじく10mm程度の発赤陥凹。

すこーし肛門側で厚くて

よく空気で伸展すると伸びる。

しかしM2はこの会にもってくるかなあ

脱気してすごく厚く見える写真も1枚あって

うーん、これはトリック?どっち?

拡大みると太ーいB3が見えるのもあってこれを
どう評価するか。

これはLPMを走っている血管ならそれより
腫瘍が浅いってことじゃない?

なるへそそう読むか、、、

結果LPM

う〜ん、さすが

病理はリンパ組織が粘膜固有層で厚くなってて
それが一見あつくみえたようで

う、、これを腫瘍とよむか、リンパ組織とよむかは
むずかしいわな

結局、早く切除して次の作戦を考えるにこしたことはないな

でもAPCでこれやいちゃうとその辺がよくわからないわけで。

せっかく診断したのに病理結果がどうだったかが
わからないというのは医者にとってかなりのストレス

また患者さんにも正確に結果を伝えられないという問題もある。

基本はESDで、できるだけ綺麗に一括切除を勧める

ものの


老老介護で入院がきびしい
認知症
心臓や肺も悪いので食道に穴が空いたらめっちゃ困る
どこもかしこにもヨード不染がある
他にもっと進行癌がありそっちが大事
入院はしないで治療を早く済ませたい
異型上皮と何年もいわれてどっちつかずで
このまま内視鏡を受け続けるのが負担

というさまざまな事情の方。

「わけあり」の方へはよくよく話した上で
APCというスタンスかな。

おわかりいただけだでしょうか?

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-05-07 19:55 | 早期食道癌診断勉強会 | Comments(1)
Commented at 2016-05-08 08:38 x
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