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バレット食道研究会

今日は佐久医療センターで第一回Barrett食道研究会
が開かれ

ここ数日、バレット食道の依頼原稿を書いてて
本日ようやく書き上げたケン三郎

行きたかった〜けど
いけなかった〜

おそらく今後増えるであろうから
この領域の癌を気にしよう

という取り組みながら、

なかなか遭遇することが少ない癌で。

そういえばこないだ、20年内視鏡握って
初めてバレット食道早期癌見つけた。

20年に1度の症例やわ〜

とか思って

でも研究会が開かれるっつーことは
それなりに増えてんのかなあ

他の施設じゃ結構みつかってんのかなあ

「逆流症状のある中高年男性」

がターゲットで4:1くらいで男性に多いと言われる

昔は逆流性食道炎の成れの果てと考えられてきたけど
実際、成れの果てというか、炎症の修復過程でより
胃酸、胆汁につよい円柱上皮に置き換わったもの


これを拡大内視鏡やらNBIやら酢酸やらインジゴカルミンやらで
観察して、模様のおかしいところ、異常な血管が
見えるとこを注意する

毛細血管の2倍異常太い血管があるとsmっていうけど
ほんまかいな

深達度診断にもっとも有用なのは通常観察での内視鏡病型
これで8割くらいは診断的中ですわ

0−Ⅱb、0−Ⅱc、0−Ⅰpはm癌で

0−Ⅰsや 0−Ⅱa+0-Ⅱbなどの隆起を伴うのはsm癌

くびれのある0−Ⅰは浅い可能性があるけど
末広がりの0−ⅠはほぼSM癌。

DMMから転移がはじまり

SMでは一定頻度の転移があるので

安易な内視鏡治療の適応拡大はよろしくない

しかし患者さんのニーズ的には、まず内視鏡で
とってくださいというのが本音で

扁平上皮の下に腫瘍がもぐりこんだり

腫瘍の上に扁平上皮が覆ったりと

腫瘍VS扁平上皮のせめぎ合いですわ


そろそろ内視鏡治療後の追加治療の適応基準が
きまるかなあ


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-06-04 21:39 | バレット食道 | Comments(0)
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