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補足

補足をさせていただきますと。

拡大内視鏡のいいところは表在性の病変の異常血管を
近接してきれいに観察できるという利点があり

これはおもに胸部食道以下ではみなさん同意しているところで
多くの医者は口からの内視鏡のほうがよく観察できる
と思い込んでいます。

ところがちょうど食道の入り口では喉頭があるために
十分進展した状態で観察ができないので毎年
内視鏡をうけていたとしても真ん中で見落としが生じます。

鎮静してよく寝かされて咽頭をよく見ています
と思いきや ちょうど下咽頭に近づくとオエオエが
始まりまったく撮影不十分におちいることが少なくありません

補足_b0180148_21323176.jpg


こんなときは経鼻内視鏡をつかうか
またはバルサマウスという特殊なマウスピースを
つかってよく拡げて観察をすることが必要です。

食道の専門施設で「この方法をやっていません」
となかなか最近胸を張って言える状況ではないはず
ですが。

こちらが経鼻内視鏡で
よく食道入口部がよく進展した状態で
正面に進行癌がみえます。

だれがみても明らかに有用

補足_b0180148_21325643.jpg




残念ながらまだまだ普及が進みません

患者さんの声で
なんとかこの検査法を普及させてくださいな


NHKが取り上げてくれるといいのに。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-06-11 21:48 | 講演録 | Comments(0)
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