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非拡大でどこまで見える?

お便りありがとうございます。

最近カメラがよくなって、今までスルーしてた
はずの淡い発赤がNBIやらBLIでぼんやり
ブラウニッシュエリアにみえることがあります

でもよーくみると境界がぼんやりしてて
白色光にもどしても、周りと比べてわかりにくい

淡い発赤のなかの
つぶつぶした血管が増生して見えても
背景の血管も病変で途切れずに透けて見える

こーしたのはスルーで良いと思います

扁平上皮がんの初期像の特徴は

「正常血管透見の途絶
領域のある発赤
微細な小白苔付着
発赤内の異常血管増生」

この4つが主ですので

検診レベルでどこまであなた危ないよ、
というかは

患者背景にもよると思います。

「いかにも、お酒飲んで赤くなり、
お酒をこれから全くやめる気のかけらもない
55歳以上の男性」

であれば、5年以内に確実にがんができるかも
しれないから酒を減らしましょうと進め

その数年の間にがんがでたとしてもほら、いうとおり
出てきたでしょうと注意を促す。


癌を早くみつけるのももちろんですが

「癌ができそうな人に注意喚起する、
リスクの高い人に情報を直接伝える」
のが検診の主な目的ですので

全くお酒も飲まない、タバコもすわない女性
でもブラウニッシュエリアがみえる

もちろん、白色光で先ほどの4徴をみたせば
癌を強く疑い
積極的に専門医へ送るがいいですが

はっきりしない場合は
あまり気にしなくていいでしょう
おそらく炎症でしょう、と伝えていいのでは
ないでしょうか。

5mmの病変がたとえ癌であったとしても
2−3年はEP-LPMでとどまっていますから

検診をうけるような健康に気を使ってるかたなら
内視鏡治療で治る段階
で拾い上げはできると思いますし

白色光、非拡大でどう癌が見えるのか
をインプットしておき

そうでないものと比べて目に焼き付ける

NBIをつかえば楽ですが

楽するとNBIのついていない古い内視鏡を握った時に
病気をみつけられず
診断能は確実に落ちていきます。

脱NBIの時代、探そうとする気合いを持って
がんばりましょ〜

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2016-06-19 23:23 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)
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