昨日はこのブログをたよりにやってきた患者さんの
経鼻内視鏡検査で
「いつもは口からで完全に寝てやってます」
という方の「初経鼻」
いつもは気がついたら終わってますVS
実際に自分の目で食道や胃や咽頭がどんな状態かを見ていただく
という患者さんへの教育実習。
「Valsalvaも中咽頭反転法も初めてです」
という患者さん
反射もすごくきついと言われてます、というので恐る恐る
万が一のための血管ルートを確保しつつの内視鏡
でも反転法で舌根から舌尖までぐーっと見えたし
Valsalvaもめちゃめちゃうまくて食道入口部が筒抜け
「お上手ですよ〜」と声をかけながら食道へ
実体験では行きの食道は結構辛いのですっと胃に入って
前情報の「ピロリはいない、萎縮なし」によりこのかたは胃より
「口腔咽喉頭、食道をじっくり時間をかけるべき」と次なるいよいよ
の食道に備える。
「鼻大丈夫ですか?寝なくても大丈夫そうですね」と声をかけながら
検査が進み、「ちょっと画面見てみません?」
今日の検査楽だった、と言われるには1分1秒でも早く終わるのが
いいのだけれど
「自分の胃の中を検査を受けてる最中に実際みたのは初めてです」
という体験を通して、患者さんが「咽頭や食道、胃をきらずに一生を過ごせること」
のありがたみを感じていただく
かつ、「ああ、やっぱりこれだけお酒を飲むと食道さんはいたむんや、悪かったなあ〜食道」
と、体験してもらう
これこそ、経鼻内視鏡の真骨頂。
じゃあ最後食道しっかり見せてもらいますよと
念入りによく見て最後にヨード
「うちのヨードは世界で一番薄い濃度です、0.2%」
サーッと撒布して BLIやLCIでもわからない異常を
拾い上げる
患者さん曰く、「思ったよりキツかった、、、でもヨードは薄く
て全然前の病院と違いますね、あれ、濃度が濃いと後が辛いんですよ
全国的に1%なんですか、、どうしてみんな薄くしないんですか、、」
ご、、ご苦労様でした。
こういう生の声を実際にきいて、また明日の診療にいかす
これが鎮静してただ口からサーっと内視鏡いれて出してだと
何も生まれないわな、、あああのとき経口から経鼻にシフトして
よかった〜と2008年の口から内視鏡をやめたときのことを思い出す。
そうだこのブログはもともと2007年から始めてた、
今は完全に消去されてしまったけども
あの頃の熱い思いを知ってる患者さんで。
大変こちらも勉強になりました
また「経口より楽でかつ精密」を極めたいと思います
有難うございました
ぽちっとな