ケン三郎のところにある日患者さんがやってきて
食道癌の内視鏡治療後、何度ものどの不調を訴え続け
耳鼻科、内視鏡医が何度か検査をしても原因が分からなかった
でもようやく食道の口側にできた下咽頭癌が原因だった
ということがわかり、既に進行癌。
幸い患者さんにはケモラジが残っていたので治療できたけど
もし残っていなかったら即、咽喉食摘となる
検査をうけていたのにあんまりじゃないでしょうか
と患者さんの言い分もよくわかる
ここで「しょうがないですね」と何も変えないのと
「これでは100年たっても1000年経っても見落とし続ける」と
先生、看護師さん、検査技師の方がケン三郎の内視鏡を見学に。
そして、これを食道のハイリスク患者にやらなくては、、と
経鼻内視鏡にとりくみ早1年。
その効果たるや、次々に下咽頭癌を表在の段階で発見し、
3ヶ月に1例は見つけられるようになって
だんだん、やってみると、これやらない方がおかしいんじゃない
くらいに内視鏡の挿入法が上手に変わってきていて。
みつかる病気もだんだんと小さくなり
ついに、ケン三郎がよーく見ても分からないくらいの
2-3mmの下咽頭癌
しかもValsalvaしなきゃ絶対見えない下咽頭後壁の病変
みつけましたと送ってきて下さいました。
全身麻酔で彎曲型喉頭鏡かけても通常光じゃよくわかんない
拡大でちょっと赤いのと細かい白苔がついてるのが
認識できる
え、、、これ見つけたの??と驚きの病変。
意味があるかどうか手探りで始めた経鼻内視鏡観察が今やこんな小さい病気を
発見出来るようになったなんて。。。
しかも他の施設が勉強にきて。
まじか。。
やばい、
うれしすぎて。
大きな一歩やなあ
全国,全世界にこの経鼻内視鏡観察法が
ペンパイナッポーアッポーペンみたいに
あっというまにひろがっちまえば
食道癌患者にとっては大きな第一歩。
あのとき窮地に陥った患者さんはこの食道癌のブログの読者で
いまも欠かさず見てくれてる
「俺の時にこの検査なんでやってくれなかったのか」
と言ってたけど
きっと喜んで下さるでしょう。
ぽちっとな