こないだ、内視鏡やってて
大きく深達度診断を誤った症例に出くわした。
なんで間違えたかというと、拡大内視鏡で血管ばかりを追いかけてて
ああ、これ浅いんじゃねと、、過信してしまったことによる。
食道表在癌のほとんどが0-2c型、淡い発赤、発赤陥凹
全体が赤っぽく領域があって、、というのが癌の初期像
だからNBIなんかの赤いのをより強調する画像強調法は拾い上げにものすごく
役立つ
しかしながら、色のもつ情報を消してしまうという欠点も持ち合わせる。
多くの食道表在癌はただ赤いだけ、
がおおいので、NBI拡大、BLI拡大が深達度診断にも有用だけれども
中に『赤いもののなかに、白い領域がある」病変
白いといってもまっしろではなく、黄色かかった白。
ここは血管がよく見えなくなって、癌で煮つまった、深いことをときに意味する。
凹凸があればわかるけど、これがフラットで白い、かつ血管もよく見えない
ときは要注意である。
あとから内視鏡画像を見直し
深かったところがどこかを見てみれば
やはり「赤の中の白」であり
う、、このとしになって何故気がつかなかったんだろう、、、と猛反省。
やっぱり白色光に戻って全体をくまなく見る
NBI・BLIだけじゃだめでしょ
を再認識することに。
「白色光を軽視するべからず」
「赤の中の白に要注意」
べからず集に追加ですわ
ぽちっとな