大ボスがいなくなり新生食道外科がスタート
したわけなんですが
食道がんの手術、いろいろ細心の注意を払っても
半分の人にはなんらかの問題がおき
そしてなんとなく時間が経つと解決している
そんなことが多いのですが
一昔前だと食道癌の手術をすると2人に1人は死んでた時代があったそうで
そのころは病理の先生が、これは癌だと診断しても
癌だと診断されると、手術にまわる、手術にまわるとばったばったと患者さんが
亡くなる
という時代で
「食道癌と診断する」
ことにかなり大きい勇気がいる時代があったそう。
今ではESDが普及して、それほど苦労しなくて癌を切除できる時代なので
それほどのストレスはもはやないと。
しかしそれでも外科の責任者となれば
手術患者さんの全責任を担う立ち位置におかれる
何か問題がおきればすぐに報告、連絡、相談。
食道外科の責任者、はかなりのストレスにさらされているわけで
その2番目のケン三郎は、それをサポートする立ち位置にいる
ということを今更ながらに気づき。
ああ、今までのように大ボスに守られてるわけではないんだ
重たいものを背負うんだ
大ボスがいない日々を数日味わっただけだけども
これからは上のものとしての自覚をもって
覚醒せねばいけないのだ
食道外科の重み
ちょっと油断すれば患者が死に至る可能性
そして治療成績が手術とやや劣るけども
ある程度の実績のあるケモラジ
それより圧倒的に手術は成績がよくなくっちゃならん。
うちは手術成績があまりによくないんで
ケモラジを薦めていますよ、と陰で笑われる
食道外科にはなりたくない。
その重さ。
ひしひしと。