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頭頸部表在癌の追加治療

長期経過のおえた、頭頸部表在癌の治療成績について
発表してきたんですわ

ケン三郎の施設で経験した頭頸部表在癌約350例のうち
内視鏡治療を行い2年以上経過観察が終えた215例、
でケモ先行、ケモラジ後のサルベージをのぞく166例の
検討。

上皮下浸潤癌のうち再発したのは
厚みが1500μm以上の31例に限り、うち13例が転移陽性

脈管侵襲陽性例21例中11例に転移陽性

この厚みと脈管侵襲陽性例にご注意。

その13例も みつかってすぐ頸部郭清、頸部郭清+ケモラジ、ケモラジを
加えて9例はその後制御(約7割)
4例が制御不良

ってことで、全体から見るとかなり成績がいいことがわかり
ほぼほぼ声も残せるってことがある程度わかってきまして

5年生存オーバーオールでEP癌は90%、Sepで75%
cause specificでSepでも93%。EPは100%

食道癌より断然成績がいいっ。

喉頭温存かつ、がんも治せる

頭頸部がんに後から罹患した食道がん患者さん
にとっては大きなアドバンテージです。

内視鏡をうけていればある程度早期に
みつけられますが

口からの内視鏡では非常に見つけにくい
中咽頭癌を発症するかたもいるので

丁寧に丁寧に
後壁だけでなく前壁もみなきゃいかんです。









by kenzaburou41 | 2017-05-13 23:25 | ELPSでのどを守る | Comments(0)
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