先日発売された、内視鏡ハンドブック第2版には
第1版の発行から時間が経っているにも関わらず
バルサルバ法は下咽頭観察時に「息をウッとこらえる」
と書いてありますがこれは間違いです。
正しくは経口的にバルサマウスを装着し、おおきく息すったあとに、
一気に息を吐いて、口を結んで息が外にもれないようにして
頬をできるだけ膨らませ続ける(約10秒)
あるいはバルサマウスを使わずに鼻から内視鏡を挿入して
上のような手技を行う、が正しいです。
咽頭部の観察は、経鼻ならいくらでも時間がかけられますが
苦痛を減らすためにはささっと舐めるように観察するのが
大事です。
時々患者さんが「ふー」と息をそとに漏らすことがありますが
これでは十分な喉頭展開が得られません
事前によく練習して臨みましょう
高齢者では下顎を前方に引っ張るだけでよく上がることがあります。
明日からぜひお試しください。