経鼻内視鏡による頸部食道観察と鼻出血

お便りありがとうございます。

「頸部食道を挿入時に観察」は結構ハードルが高いですし、

経鼻Valsalvaだと食道入口部を正面に見ながら内視鏡を挿入できる、
のですが

いざ内視鏡を食道に挿入すると患者さんは、「ゲッ」と反射が生じる
ことが少なくありません

ですので観察は抜去時に十分送気して観察するのをお勧めします。
そもそも頸部食道はさーっと入ってスーッと抜いてくる先生が
ほとんどで、見落としの多い場所でもありますが、病気もそう
多くない場所でございます。

NBIやBLIのおかげで異所性胃粘膜がたくさんみつかるように
なりましたが、これを全部生検する必要はありませんし、
辺縁が整、丸くて、ちかづくと腺構造がみえれば生検せずにスルーして
ください。ドットが見えたら一旦胸部食道に挿入し、
生検鉗子を鉗子口から入れて生検できる準備をして、すこしづつ内視鏡を
引き抜いてから場所を合わせ、生検してください。

鼻出血ですが、挿入できるルートは4方向あり、
そのなかでもっとも通りがいいと思われる場所を探すのが重要です。

理想的にはプリビナを別室で10分以上麻酔してから内視鏡検査を
始めるのがいいですが

若い女性(といっても検査を受ける対象は30−40代でけっして若くはありませんが)
の場合は鼻出血が優位に多いと知られています。
ですので若い女性には特に鼻出血に注意をはらう必要があり、スティック法や綿棒での
最初の挿入でかなり抵抗がある場合はむりに内視鏡を挿入しないほうがいいと思われます。

挿入ルートは私は中鼻甲介下端ルートをつかいますが、もっとも狭そうなところでは
内視鏡をこきざみに左右にジグザグしながら抵抗を感じつつ挿入しております。

機器もメーカーによって先端のカクカク感があるもの、ないもの
があり、改良が重ねられております

副鼻腔炎から出血したのか、内視鏡で出血したのかは
わかりませんが、愛護的な挿入、無理をしない、
あとはたくさん経験を積むでしょうか、、、

口から内視鏡の時代から、
鼻から内視鏡の時代へ













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by kenzaburou41 | 2017-05-28 08:27 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)
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