内視鏡的には食道と下咽頭の境が定められてないし
普通の内視鏡では食道入口部の正面視はできない
しかしケン三郎は2009年から正面視し続けていて
おそらく世界で一番食道入口部を正面から見て挿入している外科医。
世界一。
ギネスに申請。
そのケン三郎が、食道と咽頭の境は、柵状血管のあたりにあるだろうけど、この辺は
緩衝地帯でまだ誰も食道か、下咽頭かを定めていないので
「バルサルバ法によって観察できる、正面から見た柵状血管の広がりの部分を咽頭食道接合部と定義する」
ことにして
その接合部にまたがる表在癌11例の治療成績を調べて見た。
うち10例は上皮下浸潤癌で、大きさの中央値は3cm、厚みの中央値が約2mm
食道でいうsm深部浸潤癌だ。
10例の上皮下浸潤癌のうち、2例に頸部リンパ節再発があったけど
再発して即、頸部郭清したらその後は再発なく、皆喉頭取らずに元気に生きてる(観察期間中央値2年3ヶ月)
ってことが判明。
おおっ〜これは患者さんにとって大きな前進ではないか
今までなら下咽頭がんの食道浸潤は 多くの場合進行癌で見つかり、声を取るのが通常だった
あるいは、喉頭温存を希望して抗がん剤や放射線治療を行うのが普通だった
それが内視鏡を使った治療で喉頭が残せるなんて。。。
アンビリーバブル
自信を持ってお勧めするこの治療
まとめて発表するぞ〜