手術を受けるともとの体にはもどりませんが
放射線治療も[食道は温存されている」とはいえ
その後に生じる晩期毒性も結構なものがございます。
半年以降の晩期の有害事象は
放射線を当てた部分の毛細血管がダメージをうけ、局所の
血流量が低下し、しだいに組織が線維化(硬くなる)ので
もとにもどらず、永遠に硬くなったまま
という状況になります。
のどに放射線が当たった場合は
のどが硬くなるので
飲み込みにくい
唾液がでずに口腔が乾燥する(水を常時持ち歩かないと不快)
食道に放射線があたった場合は
肺が硬くなる=肺線維症から急性増悪、肺炎の悪化
心臓の周りに水が溜まる、動きが悪くなる、突然心臓が止まる
食道が硬くなり狭くなってものが通らなくなる
などの問題がある一定数で起こりえます
さらには放射線治療を選んだ方の半分が再発する、といわれておりますので
放射線を選んだ方は手術を受けた方よりも念入りにチェック
していく必要があります。
そうはいっても,全く元気にされている方
ゴルフにいったりテニスにいったり、
ももクロのコンサートにでかけたり、
もおりますので、みんながみんなそうなる訳では
ありません
手術 VS 放射線
ステージⅡ、Ⅲでは抗がん剤+手術が標準治療で
手術が嫌な方は放射線ですが
放射線が効かないときの手術は結構大変な負担になります。
治療法を選ぶ場合はそのメリットとデメリット
うまくいかなかったときにどうするか
再発したとき手術をするのか、しないのか
その辺まで含めてよく考えておく必要があります。
ぽちっとな