今日は日本橋で食道癌の頸部領域の外科解剖、画像解剖、臨床解剖ってことで
3時間のみっちりお勉強。
当日懇親会なし、ながらも三千円の会費を払って
今をときめく豪華な座長と演者の4✖️2の8名の組み合わせ
頸部郭清の要点
右は反回神経の背側にリンパ節転移が多く
左は反回神経の腹側に多い
104領域は圧倒的に内頸静脈の背側で内側に多く、
外腹斜筋のレベルの外にはほとんどない
副神経あたりまで追いかける必要はなさそう
最初、胸さ乳突筋の背側を剥離しておく
外は外頸静脈もしくは鎖骨上神経までをメルクマールとする
筋肉の裏を十分に剥がしておくと、郭清の腹側と外側の境界が決められる。
右の反回神経は気管に斜めに入ってくる、左は気管に沿って上がってくる
前頸筋群はできるだけ1mmでも尾側で離断しておく
甲状腺は上甲状腺動脈が本流で下甲状腺静脈は結紮しても問題ない
甲状腺をコッヘルで把持して牽引すると、テンションがかかって反回神経の走行を認識しやすくなる
背側のメルクマールは頸横動脈。リンパ流は静脈角に集まる
肩甲舌骨筋の尾側、内頸静脈の背側のリンパ節に注意。
左は胸管を取らないと十分な郭清はできない。
ベッセルシーリングシステムを使うとリンパろうになりにくい
106rに転移がなくても、頸部転移が15%くらいある
106rに転移があると頸部転移は3割に及ぶ
食道癌取り扱い規約が変わってMtで104、101は2群リンパ節に格上げ
Ltでも104は3群に 101は2群リンパ節に
つまりは頸部郭清に食道外科医は精通しなくてはならない
食道外科医は胸部外科医であり腹部外科医であり、頭頸部外科医である
若者よ、目指せ食道外科医。