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消化器外科の抄録

来年は鹿児島で消化器外科学会があり。

まだ消化器外科の専門医をとってないんで
食道外科専門医もとってないケン三郎

そろそろとるかなあ、、、と思って

消化器外科の抄録をなんとか作成し締め切り17時にまにあった。

食道がんでESDしたら粘膜下層癌だった。

転移の心配があるから、手術か放射線を勧められた。

でもCTでは明らかな転移はない

転移がないんだったら手術しなくていんじゃねえの


ていう疑問に対する

これまでの成績をしらべてみた。

同じような方が139人いて

このうち36人が手術に同意した。

36人のうち4人は術前に転移が疑われていてその他の32人は
明らかな転移なし。

で手術をしてみると、転移が実際にあったのは13人(36%)で
明らかに転移がないと言われていた32人のうち9人(28%)に転移がみつかった。

振り返ってみて、CTでそのリンパ節が同定できるかをみてみると
19箇所の転移部位のうち12部位(63%)は大きさが3mm以下で
小さなものが少なくなく、CTでの評価には限界があると思われた。

また転移リンパ節は2群までの転移がほとんどで
もし照射をするなら占拠部位に応じた照射範囲が必要。

日本人におおいのは中部下部胸部食道なので,転移を心配する
場合は頸胸腹の3領域を広く当てざるを得ず、、、

若くて耐術能があるかたなら手術がお勧めかなと。

来年受かりますように







by kenzaburou41 | 2017-12-15 18:52 | 学会奮闘記 | Comments(0)
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