人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ESD後の局所再発

先日の食道色素研究会で
[食道導管内伸展」もしくは導管をつたって癌が深部に浸潤する

が問題提起され

それをどう読み解くか

内視鏡でわかるのか

結論としては見た目で判断は難しい
ってことになって

見た目で分かるようなのは,導管内進展っつーか浸潤でしょ

ESDすると粘膜下層に食道腺が黄色い米粒のように見える

病理の先生は「食道腺見えるんですね、我々見たことないんでよく見せて下さい」

そうです、ESDするときにこの米粒を一緒に取らないと癌がこの
米粒のなかに残ってるかもしれなくて

浅くて早期発見できて、よかったよかったと胸をなで下ろしていたら
その深部に導管を伝って癌が残ってしまう可能性。

APCで表面だけ焼いても深部まで十分焼いてないとこの
導管内進展での癌を残してしまう可能性。

ESD、一括切除できました、水平断端も垂直断端も陰性でした

という結果も

食道癌には導管内進展があるので、食道腺もしっかりとれているかを
みなきゃなんない。

てことはESD終わった後の潰瘍面をみて

黄色いつぶつぶ残っていないかどうかを診る。

つぶつぶあり

つぶつぶなし

ありとなしで経過は違うかどうか?

う~ん、臨床研究のヒントやねえ














by kenzaburou41 | 2018-01-31 20:11 | 内視鏡治療 | Comments(0)
<< 頭頸部癌化学放射線治療の急性・... 色素の歴史 >>