多くの頭頸部がん患者さんは濃厚な喫煙歴飲酒歴があり
口腔衛生管理がよろしくなく
もともとう歯や歯周病、歯の欠損など
その状態でがんの治療をすると、その状態が悪化する事がある。
唾液は1日1~1.5L分泌されるがこれのおかげで口の中をきれいに保ったり
粘膜を保護したり、唾液で飲み込みをスムーズにしたりという役割がある
がしかし抗がん剤投与>唾液細胞の障害による唾液分泌低下
放射線治療をおこなうことでほぼすべての症例に口腔内が乾燥、
とくに耳下腺に照射することで機能低下がおきるとされる。
照射がおわって2年たっても7割のかたは口が渇くのを訴えるともいわれる。
唾液がでないと虫歯ができやすく、歯周病、口腔内の感染>>生活の質の低下が
おきるので、歯科と連携して口腔ケアを必要とする。
頭頸部癌の放射線治療後の7割の方に味覚異常がおきるとされ
酸味、苦みにたいする刺激、味覚消失がおき、生活の質の低下が生じる
放射線やって1年くらいで生活に支障がないくらいに回復されるとするが
年単位でいつまでたっても回復しないものもあるとか。
放射線治療はそれなりに効果もあるし、声を温存できるとはいうものの
長期的な問題もあり、やっぱり早期発見がなにより大事で
明日は講演でそのへんのことをお話しようっと。