先生 食道癌ていわれちゃったよ
はやくすぱっと切ってくれよ
と手術をご希望でいらしたかたも。
いろいろ手術前に話をききますと
うーん、内視鏡ではとれないんでしょうか
あるいは内視鏡後に放射線でどうなんでしょうか
といろいろ迷い道に入り込み
いろいろ考えてまた手術をしよう、手術にきめたっと
帰ってきます
「何に注意したらいいんでしょう」
まず、いろいろ聞いた怖い合併症の話は忘れる事です。
患者さんの頑張りでなんとかなるもの>>肺炎
いくらがんばってもある頻度でおきるもので
ある程度時間が解決するもの>>嗄声、縫合不全、せん妄、頻脈
もしかすると1週間以内にもう一回手術する可能性があるもの
出血、乳び胸、胃管壊死
頻度がすくないけど怖いもの
肺捻転、肺梗塞、脳梗塞、心筋梗塞
あまり気にしなくていい事
創感染
というふうに、いろいろあるけどほとんどは経験のある医師に
お任せで1週間のりきればあとは大丈夫、というのがほとんど。
だいたい半分くらいの人になんらかの問題が起きるのが
普通です。
このうち肺炎だけは、本人の頑張りで予防できる合併症です。
すべてのことを忘れ、深呼吸、歯磨きうがい、痰きり、早く体を動かす
このことに集中しましょう
後は、もし万が一病状が悪化した時のことが起きたことを考えて、家族のなかでの
大事な決まり事、は文章に書いて残しておくか、近い人だけに
伝えておいた方がいいでしょう。
1週間後に手術です、というかたは
気持ちをピークにそこにもっていくよう
金メダルを取るつもりでモチベーションをそこに
あげていきましょう
この時点でタバコを吸ってる方はアウトです。